Diary : 奨学金で私立医学部に通う女医のタマゴ

再受験を決めたものの、受験があまりうまくいかず私立の医学部に進学することになりました。医学部での生活や日々の日記をつけていこうと思っています!

再受験をするなら学士編入か一般入試か

こんにちは。たまきです。

再受験をするなら

一般入試 学士編入、AO入試(4年制大学卒業、または十分な単位を取得済みの場合)

この二つの選択肢が考えられます。(AOと学士は今回同じと考えます。)

 

どちらで勉強を進めていったらいいかわからない・・・

誰もが受験を決意して1度は考えることだと思います。

 

ところで一般入試と学士編入って何が違うの?

ここで2つの入試形態の特徴を説明します。

一般入試

受験校 私立は全国併願できるが、国公立大学は前期と後期の最大2校しか受けることが出来ない。
科目 私立は基本的に英語、数学、理科2科目
  国公立はセンター5教科7科目+2次試験で英語、数学、理科2科目(中には英数の2科目受験ができる大学もある)
面接 面接を重視していない大学も存在する
倍率 一見倍率は高いが実際に合格を争っているのは上位層のみ
  募集人数は約100人であり、私立大学の中には補欠合格者を入れると200人以上が合格する大学もある
入学 1年次

 

学士編入

受験校 2018年現在、私立は岩手医科、東海、北里、金沢医科、獨協医科の5校のみ。国公立大学は日程の許す範囲で併願可能
科目 英語、生命科学(生物・化学・物理の融合的な分野)で受験できる大学と、加えて大学レベルの数学を課すところもある
  TOEFLの点数が出願条件になる大学がある
面接 重視
倍率 合格に関わらない受験者層も存在するが東大出身者など、ライバルのレベルが高い
  募集人数は約5~20人と少ない
入学 1年次後期~2年次に編入できる大学が多いが、一部3年次編入可能な大学もある

ここまで見て頂いた方は、入試形態に大きな差があるのがお分かり頂けたと思います。

 

結局自分はどちらで受けていくべき?

一般入試では数学の点数で大きく差がつくため、数Ⅲに拒否反応が出てしまう人は一般入試はなかなか厳しいかもしれません。

ですが、医学部と言えども、一般入試の理科はさほど難しくはありません

暗記の分野と、典型問題を落とさずに得点することで合格点に届く大学はたくさんあります。

問題集は過去問も多く、傾向と対策は立てやすいです。

要領よくやれば半年の独学で全範囲を大体網羅することも可能です。

それに対して学士編入で課される生命科学の出題範囲は膨大です。

もちろんこちらも要領よくやれば、短期間での合格を目指すことは可能ですが

過去問は大学で受け取ることが出来るものの、解答はなく、

問題集も少ないため傾向と対策を一人で立てるのは難しいです。

ただし、勉強する科目数が少なく、人によっては大学で履修した範囲を聞かれるため、

薬学部出身者などに有利な試験であり、人によってスタートラインが違う

と考えた方がいいと思います。  

ここでまとめとして、それぞれに向いていると思われるタイプを書いていきますね。

 

一般入試向きタイプ

  • 過去に早慶レベルの理系を目指して受験勉強をしていたことがある
  • 国公立大学を目指して勉強をしていたことがある
  • 数学も全くできないわけではない、どちらかといえば得意だ
  • 私立大学にも進学することが出来る
  • できれば東京を離れたくない
  • 面接はそこまで自信がない

学士編入(国公立)向きタイプ

  • 文系の大学を卒業し数学に自信はないが、暗記をするのは得意だ
  • 英語が得意だ
  • どうしても国公立大学に進学しなければならない
  • どの県に住むことになっても問題はない
  • 面接で自信を持ってアピールできる、人とは違う面を持っている
  • 研究に興味がある

上で書いた学士編入は国公立大学に進学することを前提としています。

私が再受験を経験して、再受験生に一番お勧めするのは私立大学の学士編入です。

 

何で私立大学の学士編入がおすすめなの?

まず、学士編入を考える人の多くは一度社会に出ており、経済的に自立した人が多いです。

そのため学費を自分で捻出することが出来る国公立大学を選ぶ人が圧倒的に多く、

私立大学の学士編入を受験する人とは受験層が違います

そして、一般入試と比較しても、これらの大学は皆、

再受験生に寛容であると言われる大学の筆頭であるため

一般入試で受験した時に東邦大学や、

日本医科大学など上位の旧設校に余裕で合格する実力がない限り、

一般入試で受験しても結局これらの学士編入を行っている大学の1年次に入学することが多いからです。

また、試験科目も英語のみ、または英語に加えて適性試験(科学的思考を問う問題)や基礎学力試験のみです。

したがって短い勉強期間で十分な学力をつけることができ、そして、入試日程が早いため、

一般入試を受ける前、もしくは一般入試で全て失敗してしまった人でも受験することが可能な点からも、

私立の学士編入を検討すべきだと思います。

(私の通っていた医学部専門予備校でも、他の医学部受験生と比べて、明らかに学力の足りていない人が筆記試験を2校も突破していました。このことからも私立の学士編入の受験生のレベルが分かると思います)  

  国公立大学に学士編入で1~2年で確実に入ることができるなら、それに越したことはありません。

実力のある方にはぜひ国公立を目指して頑張っていただきたいです。

でもどうしても募集人数を見ると、私は学士編入での合格は不確実なものに感じました。

いつ受かるかわからないものを勉強するのが怖い・・・

そして学力さえあればどこかには合格することのできる一般入試を私は選びました。

でもそのときに、

「一般入試ならもっと高いレベルの、学費の安い大学に受かるかもしれない」

そう思って1年目、私立大学の学士編入は敬遠しました。

これも不確実だったと今になって思います。

・・・受験には運もありますし、再受験生には年齢、性別の壁があります。

私立大学への進学を視野に入れた時点で、欲をかかずに学士を受けていたら

学費も1年分かからずに、しかもあと1年早く医師になれていたと思うと悔しい思いがします。

 

  再受験を経験して私が気付いたことを書いた記事も良かったら読んでください!

 

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